「サラダ油は危険」と言われることがあります。
一言で「この油がいい!」と言える代用品はありません。サラダ油が危険と言われる理由を知ることで、安心なものを選べます。
この記事では、サラダ油の危険性に不安を感じ代用を考えている方へ向け、以下を解説しています。
・サラダ油が危険と言われる理由3つ
・サラダ油をやめるだけでは解決できない
・サラダ油の代用に重要なポイント2つ
・代用におすすめの油5つと選び方
これを読めばサラダ油の危険性がわかり、より安全な代用品を選ぶことができます!
ぜひ、最後までお読みになってくださいね♪
サラダ油が危険と言われる理由3つ
サラダ油が危険と言われる理由は、3つあります。
- 精製時に化学溶剤が使われるから
- トランス脂肪酸が含まれてるから
- 遺伝子組み換え作物が使われてるから
1.精製時に化学溶剤が使われるから
油の製法は、大きく分けて2種類。抽出法と圧搾法があります。
サラダ油はほぼ抽出法で、化学溶剤が使用されます。
蒸留により完全に取り除かれ、製品には残らないとされています。それを証明するのが不可能なため、危険と言われます。
安価な油のほとんどは「抽出法」か、圧搾法と併用した「圧抽法」。簡単にたくさんの油を精製できるためです。
ー圧搾法は?ー
化学溶剤を使用しません。採れる油が少なく、高価。
「一番搾り」「低温圧搾(コールドプレス)」「圧縮搾り」などと書かれています。
より安心なのは、高温処理されない「低温圧搾」です。
2.トランス脂肪酸が含まれてるから
サラダ油の精製時には、高温処理がされトランス脂肪酸が発生します。
過剰摂取で、さまざまな影響を与えると考えられています。(悪玉コレステロールの増加や肥満・心疾患・アレルギー疾患・胎児の発育への影響など)
WHO推奨のトランス脂肪酸の摂取量は、総摂取エネルギーの1%未満。
内閣府のHPに掲載されています。
WHO(世界保健機関)では、心血管系疾患のリスクを低減し、健康を増進するための目標として、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー比1%未満に抑えるよう提示しています。
日本では、トランス脂肪酸の平均摂取量(エネルギー比)は0.31%で(米国は、1.1%)、大多数の人の摂取量はエネルギー比1%未満となっていること等から、通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられます。
3.遺伝子組み換え作物が使われてるから
遺伝子組み換え作物の栽培は、日本では認められていません。(観賞用のバラを除く)
輸入が認められているものは、いくつかあります。サラダ油の原料では、「大豆・なたね・とうもろこし・わた」の4つ。
原料に使われていても、表示義務はありません。
安価な商品の多くは、原料に輸入作物が使われます。ですので、遺伝子組み換え作物が使用されてる可能性が高いです。
厳しい審査が行われており、安全性を確認してはいます。
参考:厚生労働省医薬食品局食品安全部「遺伝子組み換え食品Q&A」E食品としての安全評価の考え方について
サラダ油をやめるだけでは解決できない
サラダ油の危険性が不安な場合。代用の油を使う方法もあります。
ですが、それで全て解決できるわけではありません。
その理由は2つ。
- 危険なのはサラダ油だけでない
- どんなにいい油でも使い方次第で危険
1.危険なのはサラダ油だけでない
危険と言われるものが入っているのは、サラダ油だけではありません。
遺伝子組み換え作物が使われてるものは、他にもあります。
トランス脂肪酸はお菓子やパン・加工食品の他、マーガリンやファットスプレッドなどにも含まれています。
これらを全て避けるのは、かなり難しく思えます。
2.どんなにいい油でも使い方次第で危険
どんな食物でも、メリットもあればデメリットもあります。
仮にどんなにいい油でも、使い方や保管方法により危険に。
使い回したり直射日光の当たる場所に保管すれば、酸化しやすくなります。もちろん摂りすぎもよくありません。
サラダ油を他のものに変えるのも、一つの方法ではあります。それで全て解決できるわけではないということを、理解しておくことが大切です。
サラダ油の代用に重要なポイント2つ
サラダ油の危険性を完全にカバーできるものは、なかなかありません。
代用を選ぶために重要なポイントを、2つ解説します。
- 風味や香りが少ない
- 加熱に強く酸化しにくいものを選ぶ
1.風味や香りが少ない
サラダ油は香りや味のクセがなく、用途の広さが特徴。
代用品も、料理の味や風味を邪魔しないものを選ぶのがポイントです。
料理により色々な油を使い分ける方法もあります。ですが、数種類あると使用頻度に差が出がち。
使用の目安は開封後1~2ヶ月なので、無駄になる可能性が高まります。
2.加熱に強く酸化しにくい
油には加熱で酸化しやすいものがあります。
サラダ油の用途は、加熱で使うことがほとんど。代用には、加熱で酸化しにくいものを選ぶのがポイントです。
代用におすすめの油5つと選び方
- なたね油
- 太白ごま油
- こめ油
- エキストラバージンオリーブオイル
- ひまわり油
代用におすすめの油は、5つ。それぞれ、圧搾法や低温圧搾で作られたものを選びましょう。
1.なたね油
なたね油は、圧搾法で作られたものも多く販売されています。
値段がお手頃なのもメリット。
ただし、なたねは遺伝子組み替え原料の輸入が認められています。「国産原料使用」や「遺伝子組み換えなし」の表示を確認しましょう。
国産原料のものも、多く売られています。
オレイン酸が多く含まれ、心筋梗塞や脳卒中・発がんリスクを低減する効果も期待できます。
ボーソー油脂 一番しぼり菜種油 910g(遺伝子組み換え原料不使用):820円 | 91円/100g |
創健社 国内産 菜種油 450g (圧搾法・国産原料):908円 | 202円/100g |
2.太白ごま油
ごまは遺伝子組み換えの心配がありません。
通常のごま油は、煎ったものを使います。対し、太白ごま油は生のまま絞られます。
圧搾法のものが多いのも特徴です。
通常のごま油とは違い、風味や味がほとんどありません。
ごま油の栄養素はそのままに、何にでも代用しやすくなっています。
オレイン酸やリノール酸・セサミンKなど、多くの栄養が含まれています。
心筋梗塞予防などの他、抗酸化作用もありアンチエイジングにも効果的です。
九鬼産業 九鬼太白純正胡麻油 600g(低温圧搾法):1,050円 | 175円/100g |
竹本油脂 マルホン太白胡麻油ペット 450g(圧搾法):825円 | 184円/100g |
3.こめ油
こめ油は、米ぬかや米胚芽由来の栄養が凝縮されたもの。
お米も遺伝子組み換えの心配がありません。サラッとした質感で、揚げ物がカラッと仕上がるのが特徴です。
圧搾法で作られてるものは、少なめ。抽出法に比べ、4倍くらいの値段になります。
ビタミンEだけでなく、γ-オリザールというお米特有の成分を多く含みます。生活習慣病の予防や改善・脳の機能の劣化防止効果があります。
さらに、ビタミンEの数十倍の抗酸化作用を持つトコトリエノールも。
油の食物繊維とも言われ、コレステロール低下に役立つ「食物ステロール」も多いです。
三和油脂 国産圧搾こめ油(コメーユ):1,890円 | 420円/100g |
4.エキストラバージンオリーブオイル
エキストラバージンオリーブオイルは、圧搾法で作られたもの。遊離酸度が0.8%以下で、風味に欠点のない良質なものです。
風味は加熱でほぼなくなるため、汎用性が高いです。
ただし粗悪品が出回っており、注意が必要。
- 認証マークがついてる
- 色の濃いガラス製の容器
「JOA」や「有機JAS」など、認証マークのあるものを選びましょう。
色の濃いガラス製の容器の方が、新鮮さを保てます。
アルチェネロ 有機エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ドルチェ 500ml:1,830円 | 366円/100g |
成城石井 ギリシャ産 有機エクストラバージンオリーブオイル 270g(低温圧搾法):1,170円 | 434円/100g |
5.ひまわり油
ひまわり油は、オレイン酸やビタミンEなどが多く含まれています。また、遺伝子組み換えの心配もありません。
圧搾法や低温圧搾で作られたものも、たくさん販売されています。
他の油に比べ、高価なのがデメリット。
ネットで1個だけの購入は、割高だったり送料がかかります。まとめ買いなら、少しお得には買えます。
国産 ひまわり油 「北の耀き」 275g(圧搾法):1,404円 | 511円/100g |
まんのうひまわりオイル 180g(低温圧搾法):2300円 | 1,278円/100g |
【送料無料】16万個の種から1瓶★ 国産 ひまわり油 「北の耀き」 275g×6本 |
【農林水産大臣賞受賞】 まんのうひまわりオイル 180g ギフト 低温圧搾 送料無料 訳あり |
サラダ油の代用は選び方に気をつけよう!
サラダ油が危険と言われる理由は、3つあります。
精製時の化学物質の混入や、トランス脂肪酸の発生。遺伝子組み換え作物が使われている可能性があること。
サラダ油が使用されてる食べ物や、危険な食材はたくさんあります。全てを避けるのは、とても難しいです。
ですが、リスクや摂取量を減らすことならできます。
選び方のポイントをしっかり押さえ、代用品を購入してくださいね!
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです♪