レンコンは腐ってなくても、黒くなります。それは「黒シブ」と呼ばれるものや、レンコンに含まれる「タンニン」によるものがあるからです。
この記事ではレンコンについて、以下を解説しています。
・レンコンが黒くなる原因3つ
・黒いレンコンを元に戻す方法2つ
・レンコンの黒ずみを予防するポイント2つ
・使い切れない時は冷凍保存がおすすめ
これを読めば、黒いレンコンが食べれるかどうかがわかり、黒ずみを元に戻せるかもしれません。
ぜひ、最後までお読みになってくださいね♪
レンコンが黒くなる原因3つ
- 腐ってる
- 黒シブ
- タンニンの酸化や結合
レンコンが黒くなる原因は、3つ。
食べれるかどうか判断できるよう、それぞれ解説します。
原因1.腐ってる
レンコンは傷みやすい食材です。
傷んでるかどうかを見極めるには、見た目や感触・臭いで確認できます。
見た目の変化
- カビが生えてる
- 黒ずんでる範囲が広い
- 穴の周りが赤い
レンコンには特に白カビが繁殖しやすいです。綿のようにフカフカしています。
見た目にはわからなくても、他の部分も傷んでる可能性が高いです。食べるのはやめましょう。
また表面だけでなく、中まで黒いものも傷んでます。
穴の周りが赤くなっているものも食べれません。
感触の変化
- ぬめりがある
- やわらかい
基本的にレンコンはぬめりがあります。
切っていない状態で表面がぬるぬるしてる場合は、傷んでます。
持ったときにやわらかい感触のあるものも使えません。
臭いの変化
- カビくさい
- 酸っぱい臭い
見た目や食感でわからなくても、臭いを確認すれば気づけます。
カビくさいものや、酸っぱい臭いのしてるものは傷んでます。
原因2.黒シブ
「黒シブ」とは、レンコンの表面にある黒い斑点や黒ずみのことです。
収穫前の強風などで、茎が倒れた時によく起こる現象です。
茶色っぽくなる「赤シブ」もあります。レンコンから酸素が排出される時に、泥の鉄分と化合。その酸化鉄が付着したものと言われています。
どちらも食べて問題ありません。
原因3.タンニンの酸化や鉄との結合
レンコンにはポリフェノールの一種、「タンニン」が含まれています。
タンニンが原因で切った断面や穴の部分が黒くなったり、調理中に黒くなるものもあります。どちらも劣化してるわけではありません。
タンニンは体にいい
消炎効果や抗酸化作用などがあります。
ヒスタミンを抑える効果もあるため、アレルギーがある方におすすめです。
切った断面や穴の部分の黒ずみ
切った断面や穴の部分が黒ずんでいる場合。
レンコンに含まれるタンニンやでんぷんが空気に触れることで起こります。
こちらは食べて問題ありません。
ただし、穴には泥が残っている場合もあります。見落とさないようにしましょう。
泥が取れない時は
縦に切ると取りやすくなります。菜箸や綿棒・爪楊枝を使うのもありです。
料理中の黒ずみ
煮たり炒めたり、調理中に黒ずんでしまった場合。レンコンのタンニンと鉄の結合が原因です。
鉄の成分として考えられるのは、調理の際に使用する鍋やフライパンや包丁です。
また、レンコンの皮が残っている場合にも変色しやすくなります。
黒いレンコンを元に戻す方法2つ
黒くなったレンコンを、元に戻す方法があります。※ひどい時は戻らない場合もあります
黒ずみが解消されない場合は、出来上がりの色が濃いものに使うことであまり気にならなくなります。
黒ずみを元に戻す方法は、2種類。それぞれ解説します。
1.酢水またはレモン水に浸ける
酸性水に浸けることで、元に戻せるかもしれません。ポリフェノールは酸と結びつくことで無色になる性質があるからです。
酢かレモン汁を使えば、簡単にできます。お水400ccに対し、どちらかを大さじ1が目安です。
必要な大きさにカットしてから、浸けましょう。
浸水時間は5~10分です。
改善しない場合、酢かレモン汁を少し追加すればよくなるかもしれません。
浸水時間が長いと栄養が流れ出てしまうで、気をつけましょう。
酸性水に浸けることで、シャキシャキの食感も楽しめます。
2.酢を入れて茹でる
酢を入れて茹でる方法もあります。
レンコンがしっかり隠れるくらいの水を入れます。
酢の割合は、水400ccに対し大さじ1。茹で時間は5分ほどです。
この方法にすれば、粘り成分を取ることができシャキシャキ感もアップします。
レンコンの黒ずみを予防するポイント2つ
- 皮が残らないように剥く
- カット後水にさらすか酸性水に浸ける
あらかじめ、黒ずみを予防することもできます。
ポイントは2つ。
1.皮が残らないように剥く
レンコンの皮は、残らないようにしっかり剥きましょう。
変色の原因となるタンニンは、皮と実の間に大量に含まれているからです。
しっかり剥くことで、黒ずみを防げます。
2.カット後に水にさらすか酸性水に浸ける
レンコンを切った後は、水にさらすか酸性水に浸けましょう。
水にさらすなら、5分くらいです。
シャキシャキ感を引き立たせたいなら、酸性水に浸けるのがおすすめ。また、酢を入れて茹でる方法でも。
どちらも、黒ずみを元に戻す方法と同じ要領です。
使い切れない時は冷凍保存がおすすめ
レンコンを買っても、一度に使い切れない場合。
栄養を保ちつつ変色も抑えるなら、冷凍保存がおすすめです。
冷凍すれば、1ヶ月ほど保存可能になります。
冷凍方法
レンコンを使うときに全てカットし、水にさらすか酸性水に浸けます。使いきれない分は、冷凍しましょう。
冷凍する前に、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。空気に触れないよう、できるだけピッタリとラップで包みましょう。
ラップで包んだものをジッパーバックに入れて冷凍します。
解凍方法
解凍する方法は、常温に3分ほどおくだけ。
必要な場合、その後にカットします。
カットが不要な場合、解凍せずそのまま使うこともできます。
レンコンは黒くなっても元に戻せる
レンコンが黒いのは、腐ってる以外にも原因があります。
ほとんどは、レンコンに含まれるタンニンの酸化によるものです。
酸化で黒くなったものは、劣化してるわけではありません。安心して食べれます。
見た目が気になる場合は、元に戻す方法も。
あらかじめ皮をしっかり剥いたり、カット後にひと手間かけることで予防することも可能です。
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです♪