生のオクラは危険と言われることがあります。
適した条件を守れば、生で食べることは可能です。
この記事では生のオクラについて、以下を解説しています。
・生のオクラが危険と言われる原因
・オクラを生で食べるなら
・新鮮で美味しいオクラの見分け方
・オクラの下処理について
・オクラを生で食べるメリット4つ
これを読めば、生のオクラが危険と言われる原因がわかるだけでなく、安心しておいしく食べる方法までわかります!
ぜひ、最後までお読みになってくださいね♪
生のオクラが危険と言われる原因3つ
- うぶ毛が刺さることがあるから
- かゆくなることがあるから
- お腹をこわすことがあるから
生のオクラは危険と言われることがあります。
ですが、生で食べれないわけではありません。
1.うぶ毛が刺さることがあるから
オクラにはうぶ毛があります。
下処理していないと、食べたときに口の中に刺さることがあり危険です。
茹でたものより、生の方が刺さる可能性が高まります。
2.かゆくなることがあるから
生のオクラを食べると、口の中がかゆくなることがあります。
オクラは、アレルギーの発症原因になりやすいです。
野菜や果物に含まれるアレルギー原因物質が、口の中の粘膜に触れることで起こります。
唇や舌・口の中の痒み以外にも、喉にや痺れ・浮腫などがあります。
口腔アレルギー症候群(野菜・果物過敏症)といい、アレルギー疾患を持ってる方に発症しやすいです。
加熱することでリスクを減らせるのは、このアレルゲンは熱に弱いからです。
3.お腹をこわすことがあるから
オクラを生で食べると、お腹をこわすことがあります。
原因は2つ。
- 表面についた農薬や雑菌
- 食物繊維が多い
表面に付着した農薬や雑菌
オクラの表面には、農薬や雑菌が付着している可能性があります。
これはオクラに限らず、野菜や果物全般に言えます。
しっかりと洗えてない場合や抵抗力の弱い人(高齢者や小さい子など)は、お腹をこわすことがあります。
食物繊維が多い
オクラは食物繊維が多いです。整腸効果があり便秘を防いでくれますが、大量に食べるとお腹が痛くなることがあります。
生の方が消化に時間がかかるため、その可能性が高まります。
オクラを生で食べるなら
オクラを生で食べることは可能ではあります。
ただし、それには適した条件があります。
- 新鮮なもの
- 下処理をすること
- 食べ過ぎない
新鮮なものは生で食べれます。
それとともに、オクラは必ず下処理をします。
当然ですが、食べ過ぎないようにしましょう。
これらをクリアしていても、アレルギーがある人や抵抗力の弱い人は注意が必要です。
ーどこからが食べ過ぎ?ー
他の食事との兼ね合いもありますが、基本的に1食1パックくらいの量なら問題なし。
それ以上にならないようにしましょう。
新鮮なオクラの見分け方と下処理の方法を解説します。
どちらも加熱して食べる場合にも役立ちますので、ぜひ覚えておきましょう。
新鮮でおいしいオクラの見分け方
新鮮でおいしいオクラの見分け方を解説します。
- うぶ毛が密集して多い
- 色が濃く鮮やか
- ハリがあり角が立っているもの
- 適度な大きさ
- ヘタが黒ずんでいない
うぶ毛が密集して多いものは、新鮮な証拠です。
また色が濃く鮮やかなもの、ハリがあり角の立っているものを選びましょう。古くなるとハリがなくなってきます。
適度な大きさのものを選ぶことも大切です。
育ちすぎて大きいものは繊維が多く、食べにくいです。長さが6~7cmくらいで、直径が1cm以内のものを選びましょう。
またやわらかさでも判断できます。硬いものは育ちすぎています。
ー切り口が白くみずみずしいものは新鮮ー
購入時の確認は無理ですが、切った時の断面でもわかります。
オクラの下処理について
オクラを食べるときには、必ず下処理をします。
下処理のメリット
- うぶ毛を取り除ける
- 表面に付着した農薬や雑菌を取り除ける
- 色が鮮やかになる
- 味が染み込みやすくなる
- 苦味成分を減らせる
下処理はうぶ毛だけでなく、表面に付着した農薬や雑菌も取り除くこともできます。
また、色が鮮やかになります。表面がやわらかくなるので、味が染み込みやすくなるというメリットも。
アクを抜く効果もあり、苦味成分を減らせます。
下処理のやり方
下処理のやり方について、順番に解説します。
- 水洗いする
- ヘタとガクを切り落とす
- 板ずり
- 水で洗い流す
1.水洗いする
2.ヘタとガクを切り落とす
ヘタの先端と、ガク(ヘタの周り)の硬い部分を切り落とします。
ガクの部分は、包丁で面取りするように一周剥きます。
3.板ずり
まな板の上にオクラを並べます。
オクラに塩を振りかけ、手のひらで優しく転がします。
ネット入りのものは取り出さずにそのまま板ずりすると、よりうぶ毛が取れやすいです。
4.水で洗い流す
オクラを生で食べるメリット4つ
- 茹でる手間がない
- 糖の吸収を和らげる
- シャキシャキ感が強い
- 茹でるより栄養価が高い
オクラを生で食べるメリット4つを解説します。
また、茹でたものとの比較も。
比較することで、どのようにして食べるか判断しやすくなります。
1.茹でる手間がない
生で食べるメリットは、茹でる手間がないこと。
時短になるだけでなく、洗い物も減らせます。
2.糖の吸収を和らげる
茹でるより生で食べた方が、糖の吸収を和らげられます。
ネバネバの元になる食物繊維の一つ、ペクチン。これには、糖の吸収を和らげる効果があります。
ペクチンは熱に弱いため、生で食べた方が効果的です。
3.シャキシャキ感が強い
生で食べると、シャキシャキ感をしっかりと感じることができます。
生で食べるのには敵いませんが、さっと茹でることで食感を残すことは可能です。
4.茹でるより栄養価が高い
茹でるのに比べ、生の方が栄養価が高いと言われています。
熱に弱い栄養素が損なわれるからです。茹でるとビオチンやビタミンCなどが流出します。
ただ比較するとわかりますが、劇的に栄養がなくなるわけではありません。
オクラの果実100gあたり
生のオクラ | 茹でたオクラ | |
エネルギー | 39kcal | 33kcal |
脂質 | 0.2g | 0.1g |
炭水化物 | 6.6g | 7.6g |
食物繊維 | 5g | 5.2g |
カリウム | 260mg | 280mg |
カルシウム | 92mg | 90mg |
マグネシウム | 51mg | 51mg |
リン | 58mg | 56mg |
亜鉛 | 0.6mg | 0.5mg |
銅 | 0.13mg | 0.11mg |
ビタミンA | 56μg | 60μg |
β-カロテン当量 | 670μg | 720μg |
ビタミンK | 71μg | 75μg |
ビオチン | 6.0μg | -μg |
ビタミンC | 11mg | 7mg |
出典:日本食品標準成分表 2015年版
生のオクラは条件を守って食べる!
生のオクラは危険と言われることがあります。
その理由はいくつかありますが、生でも食べることは可能です。
新鮮なもの。さらに、必ず下処理することが大切です。
新鮮なものの選び方や下処理の方法・生で食べるメリットを知れば、より安心して食べることができます。
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです♪