生クリームを泡立てるには、いくつかコツがあります。
この記事では生クリームが固まらなくて困っている方へ向け、以下を解説しています。
・生クリームが固まらない原因と対処法4つ
・それでも固まらないときの復活方法4つ
・知っておきたい生クリームの種類や違い
・残った生クリームの活用法
これを読めば生クリームが固まらない原因だけでなく、簡単に復活させる方法までわかります!
ぜひ、最後までお読みになってくださいね♪
生クリームが固まらない原因と対処法4つ
生クリームが固まらないのは、以下の4つの原因が考えられます。解決策とともに解説します。
- 生クリームが冷えていない
- 混ぜ方に問題がある
- 混ぜ足りない
- 汚れや水分の混入
1.生クリームが冷えてない
生クリームを泡立てるには、温度が重要です。
室温が高かったり、生クリーム自体がぬるいと固まりません。
必ず冷やしながら泡立てましょう。(5℃くらいが理想)
生クリームを入れてるボールよりひとまわり大きいものに、水と氷や保冷剤を入れます。
その上に生クリーム入りのボールを乗せ、冷やしながら泡立ててみてください。
-Point-
調理器具も冷えてるとより効果的
2.混ぜ方に問題がある
生クリームを泡立てるときは、ただ円を描いてるだけでは固まりません。
空気を巻き込むイメージです。泡立て器をボールに叩きつけるように混ぜます。
衝撃により脂肪球が壊れます。そこから流れ出る脂肪が接着剤の役割をし、脂肪球同士がくっつきます。
また、スピードも大切。なるべく速く混ぜましょう。
-Point-
泡立て器は、ワイヤーの数が多いほど泡立てやすい
3.混ぜ足りない
生クリームは、種類により固まりやすさが違います。
特に、植物性脂肪でできているホイップクリーム。泡立て器を使う場合には、30~40分ほどかかります。
また動物性脂肪でも、乳脂肪分が低いほど固まりにくいです。(乳脂肪分36%のもので25~30分)
原材料名に植物油脂が使われているものが、植物性脂肪のホイップクリーム。
動物性脂肪の商品には、乳脂肪分が何%か表示されています。35%~47%の商品が多いです。
4.汚れや水分の混入
生クリームに汚れや水分が混入すると、固まらない場合があります。
また、調理器具の汚れが原因になることも。泡立て器やボールは、清潔なものを使用することが大切です。
それでも固まらないときの復活方法4つ
対処法を試してもダメだったり、汚れや水分の混入で固まらない場合。復活させられる方法が。
4種類、紹介します。
- レモン汁を入れる
- 酢を入れる
- ジャムを入れる
- ヨーグルトを入れる
1.レモン汁を入れる
レモン汁を加えて混ぜます。
※ゆずやすだちなど、他の柑橘類でも可能
200mlに対し、4~5滴ほどです。
生クリームのタンパク質に酸が反応し、固まりやすくなります。少量なので味も感じません。
重めのクリームにしたい場合は、200mlに対し10ml入れましょう。(この場合には酸味があり、チーズケーキのような風味を感じるかもしれません)
軽い舌触りで口溶けがよく、固くて崩れにくい生クリームができます。
2.酢を入れる
酢を入れて混ぜる方法もあります。
200mlに対し小さじ2です。
こちらも少量なので、味は感じません。なめらかな仕上がりになります。
3.ジャムやフルーツソースを入れる
ジャムやフルーツソースにはペクチン(ゲル化剤)が含まれており、固まりやすくなります。
パッケージの原材料に「ペクチン(ゲル化剤)」と書かれていれば、より確実です。
200mlに対し、大さじ1〜2くらい入れて混ぜます。
ジャムの味や、選ぶものにより色もつきます。使えるものが限られますが、おすすめの方法です。
4.ヨーグルトを入れる
ヨーグルトで固める方法もあります。
生クリーム200mlに対し、プレーンヨーグルト大さじ1~2です。
ヨーグルトの風味がつきますが、さっぱりとしておいしいです。
知っておきたい生クリームの種類や違い
- 動物性脂肪(純生クリーム)
- 動物性脂肪に添加物が入ったもの
- 植物性脂肪(ホイップクリーム)
生クリームは大きく分けて3種類。
違いを知り、使い分けましょう。
1.動物性脂肪(純生クリーム)
■種類別:クリーム(乳成分を含む)
■原材料:クリームまたは生乳のみ
パッケージの原材料に「種類別:クリーム」と書かれているもの。
「純生クリーム」や「純生」と表示されていたりもします。
生乳(クリーム)のみを原料とし、乳脂肪分が18%以上のものです。
生クリーム本来の味や風味が楽しめ、乳脂肪分が高くなるほど固さ・分離のしやすさが強くなります。
「濃厚な味わいが欲しい」「できるだけ速く泡立てたい」「添加物が気になる」場合に選びましょう。
時短で泡立てるには、乳脂肪分が40~45%のものがおすすめ。
消費期限が短く、3種類の中で一番値段が高いです。
2.動物性脂肪に添加物が入ったもの
■名称:乳等を主要原料とする食品
■原材料:クリームまたは乳製品の他、乳化剤や安定剤の使われているもの
乳脂肪だけでなく、乳化剤や安定剤など添加物が入ったものです。
パッケージの原材料表示は「名称:乳等を主原料とする食品」。
「純乳脂」や「純乳脂肪」と書かれていたりします。
特徴は、純生クリームより形を保持しやすいこと。
「生クリームの味わいが欲しいけど、溶けるのが心配」という場合に選びましょう。
消費期限は純生クリームより少し長く、やや安めです。
3.植物性脂肪(ホイップクリーム)
■名称:乳等を主原料とする食品
■原材料:植物油脂が使われているもの
植物性脂肪が使われているものです。
パッケージの原材料表示は「名称:乳等を主原料とする食品」。
「ホイップ」と書かれていたりします。
時間がかかりますが、泡立てすぎても分離せずボソボソになりません。
純生クリームより白く、ふんわりと軽めの食感になってます。
「さっぱりとした味わい」や「できるだけ安いこと」「泡立てすぎても失敗がないこと」を優先したい場合に選びましょう。
消費期限が長く、価格も安いです。
残った生クリームの活用法3種類
- そのままかける
- 料理に使う
- お菓子作りに使う
うまく泡立たなかったり、残った生クリーム。使い道は、たくさんあります。
お砂糖の分量に気をつけながら使いましょう。
そのままかける
固まってなくても、生クリームは美味しいです。
そのままのせるだけなら、簡単に使えます。
市販のプリンやコーヒーゼリーに。コーヒーや紅茶に入れるのも、おすすめです。
料理に使う
生クリームを使った料理は、たくさんあります。
パスタやペンネ・ポタージュ・グラタン・オムレツなど。
牛乳の代用として使えば、用途が広がります。
お菓子作りに使う
お菓子作りには生クリームが大活躍。
ムースやレアチーズ・生チョコにも使えますし、ヨーグルトのクレメダンジュもおすすめです。
他にもプリン・チーズケーキなど、多種多様。
クリームに入れたお砂糖分の分量を減らして作ればいいので、無駄になりません。
生クリーム作りはコツをおさえて失敗なし!
生クリームの泡立てには、いくつかコツがあります。
使う種類や乳脂肪分の高さにより、固まりやすさは違います。
どのクリームも、コツをおさえていれば固まります。
また、失敗してもレモン汁やお酢で固めることができます。味がついても大丈夫ならジャムやフルーツソース・ヨーグルトを入れて固める方法も。
生クリームの種類や特徴を知ることで、今後使い分けることもできますよ!
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです♪