新築時に悩むことの一つ、壁の素材。
気軽に交換できないため、後悔を防ぎたいところです。
この記事では珪藻土の壁を検討中の方へ向け、以下を解説しています。
・珪藻土の壁|導入前に知るべき知識2つ
・後悔を防ぐ!珪藻土の壁のデメリット5つ
・珪藻土の壁|慎重に採用すべき場所3つ
これを読めば珪藻土の壁で注意すべきポイントがわかり、後悔を防げます!
ぜひ、最後までお読みになってくださいね♪
珪藻土の壁|導入前に知るべき知識2つ
珪藻土の壁には、さまざまなメリットがあると言われます。
期待を裏切る可能性があるため、注意が必要です。
導入前に知るべき知識は、2つ。
- 珪藻土だけでカビは防げない
- 珪藻土の性能は製品によって違う
①珪藻土だけでカビは防げない
珪藻土には調湿機能があり、カビの抑制に効果的と言われます。
ただし、完全に防げるわけではありません。
珪藻土は湿度が高いときに湿気を吸い、低いときに吐き出します。
湿度が高い状態が続くと吐き出せないため、カビが発生。吸収した湿気を逃すには、換気が大切です。
珪藻土には消臭効果もありますが、ニオイも同様。換気しないと、悪臭の原因になる可能性があります。
②珪藻土の性能は製品によって違う
珪藻土の性能は、製品により異なります。
珪藻土は単体では固まりません。基本的に粘着剤が入っています。
粘着剤は大きく分けて、自然素材と合成樹脂の2種類。
自然素材 | 合成樹脂 | |
調湿効果 | ◯ | △ |
多くのものは合成樹脂を使用。珪藻土の穴を塞ぐため、調湿や消臭効果が下がります。
メリットである自然素材にこだわる場合や、調湿・消臭機能にこだわる場合。自然素材のものを選ぶ必要があります。
また、珪藻土の含有量もポイント。50%以上のものが理想です。
後悔を防ぐ!珪藻土の壁のデメリット5つ
後悔を防ぐには、デメリットも理解しておくことが大切です。
珪藻土の壁のデメリットは、5つ。
- 費用が高い
- 固定資産税が高い
- ヒビが入りやすい
- 粉が落ちることがある
- シミになりやすい
①費用が高い
珪藻土の壁は、ビニールクロスに比べ高いです。
ビニールクロスの数倍高くなります。材料だけでなく、施工費も高いからです。
珪藻土は塗装のため、手間がかかります。
②固定資産税が高い
珪藻土はビニールクロスに比べ、固定資産税も高くなります。
使用する範囲で異なりますが、年数千円ほどです。
③ヒビが入りやすい
珪藻土の壁は、ヒビが入りやすいです。
地震などの振動などで発生することがあります。
塗り壁共通のデメリットですが、軽めのヒビは自分で補修することも可能です。
④粉が落ちることがある
珪藻土の壁は、粉が落ちることがあります。
強くこするなど。服が粉で汚れることもあるため、注意が必要です。
⑤シミになりやすい
珪藻土の壁は、シミになりやすいのがデメリット。
ビニールクロスのように水を弾かず、汚れが吸収されるからです。
水拭きもできません。水分により表面が柔らかくなり、拭いた摩擦で削れるリスクがあります。
シミや汚れを落とす方法
水拭きはできませんが、汚れを落とす方法はあります。
方法1:消しゴム |
表面の軽い汚れなら、消しゴムで軽く擦れば取れます。 |
方法2:霧吹きで水をかける |
霧吹きで水をかけ、乾燥させる。何度か繰り返すうちに薄くなります。 |
方法3:セスキ炭酸ソーダ水+メガネクリーナー |
シミの部分にセスキ炭酸ソーダ水(泡タイプがおすすめ)を吹きかけ、メガネクロスで優しく拭きます。 |
方法4:キッチン用漂白剤 |
キッチン用漂白剤を約3倍に薄め、歯ブラシなどでシミの部分に塗るだけ。取れない場合は数回繰り返すと薄くなります。 |
珪藻土の壁|慎重に採用すべき場所3つ
珪藻土の特徴から、特に注意が必要な場所があります。
慎重に取り入れたい場所は、3つ。
- 水がかかりやすい場所
- クローゼット
- トイレ
①水がかかりやすい場所
水がかかりやすい場所は、カビの発生やシミを防ぐのが難しいです。
キッチンのシンク前や洗面台など。毎日のように水が弾け飛びます。
タイルやパネルなど。水に強い素材が安心です。
②クローゼット
クローゼットの中には、おすすめできません。
服が擦れると、珪藻土が付着する可能性があるからです。
どちらにせよ、換気が大切なことに変わりません。
③トイレ
トイレへの施工も注意が必要。
飛び跳ねでシミになる可能性が高いからです。
消臭効果や、シミを取る方法もあります。
それでも染み込ませたくないなら、おすすめできません。
シミを取りやすいのは、泡タイプのセスキ炭酸ソーダ水とメガネクロスを使用する方法です。
珪藻土の壁は素材にも気をつけよう!
珪藻土の壁には、メリットだけでなくデメリットもあります。
また調湿機能はあっても、完全にカビを防げるわけではないこと。製品により、性能は異なります。
自然素材や調湿機能にこだわる場合。事前に配合について確認しましょう。
デメリットやビニールクロスとの違いなどを把握。比較検討すれば、後悔を防げるのではないでしょうか?
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです♪