P&Gの衣料用洗剤「さらさ」。
肌にやさしそうなイメージで人気ですが、知っておきたいデメリットも。
この記事では「さらさ」が気になっている方へ向け、以下を解説しています。
・さらさ|衣料用洗剤のデメリット
・さらさの洗剤|把握しておきたいこと3つ
・「さらさ」より肌にやさしい洗剤
・洗剤だけじゃない!洗濯のポイント3つ
これを読めば「さらさ」の特徴だけでなく、肌へのやさしさのために大切な洗濯ポイントまでわかります!
ぜひ、最後までお読みになってくださいね♪
さらさ|衣料用洗剤のデメリット
肌にやさしいイメージで人気の「さらさ」。
デメリットは、「パッケージで期待値が上がりすぎること」です。
他の液体洗剤に比べ、洗浄力が大きく劣ることはありません。
注意が必要なのは、肌へのやさしさを感じるパッケージ。過剰な期待を抱かせる表現になっています。
どの程度やさしい成分か、正しく理解しておきたいところ。
購入前に把握しておきたいことを解説します。
さらさの洗剤|把握しておきたいこと3つ
さらさのパッケージは、勘違いしやすいポイントがあります。
購入前に把握しておきたい点は、3つ。
- 完全無添加ではない
- 植物由来成分は判断材料にならない
- もっとやさしい洗剤はある
それぞれ解説します。
①完全無添加ではない
さらさは完全無添加ではありません。
無添加なのは蛍光剤と漂白剤・着色料の3つ。無添加の文字だけが強調されており、見落とされがちです。
特に気をつけたいのは、刺激の強い界面活性剤が添加されていること。
洗浄力が一番高い、アニオン界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステル塩など)が使われています。
②植物由来成分は判断材料にならない
「植物由来の成分配合」との記載があります。
「植物由来成分を使っているから安全」とは判断できません。それを使ってどんな成分になっているかが重要です。
例えば、さらさに含まれている「アルキルエーテル硫酸エステル塩」という成分。
これが植物由来なのか、石油由来なのかで安全性は変わりません。どちらも同様の危険性があります。
③もっとやさしい洗剤はある
洗浄力を最優先したいこと。そのうえで、できるだけ成分のやさしいものを選びたい場合。
「さらさ」をセレクトするのは正解ではあります。
肌への刺激の低さを重視するなら、他にも適した洗剤はたくさんあります。
「さらさ」より肌にやさしい洗剤
肌へのやさしさを重視する場合。「さらさ」よりもマイルドな洗剤はあります。
ここでは、おすすめを2種類に分けて紹介します。
- 洗たく用せっけん
- 「さらさ」よりやさしい合成洗剤
①洗たく用せっけん
「洗たく用せっけん」は、合成界面活性剤が使われないものがほとんど。
生地にも肌にもやさしく、敏感肌や赤ちゃんにも安心と言われます。
菌にもやさしく、雑菌が繁殖しやすいです。
石鹸カスが残りやすく、よりこまめな槽洗浄が必要に。
また、適量入れることが重要。少ないと石けんは働きません。
皮脂汚れの多い洗濯物にも不向き。中性に変化し、働かなくなるためです。
皮脂に反応し、石鹸カスが発生。ベタベタとした洗い上がりに。また、イヤなニオイの原因にもなります。
arau
「アラウベビー」と「アラウ」の2種類。それぞれ香り付きと無香タイプがあります。
違いは2つ。アラウベビーにはアロエエキスが配合されていること。添加物の内容に違いがあることです。
無添加 | |
アラウベビー | 合成界面活性剤、蛍光剤、抗菌剤、漂白剤、防腐剤、保存料、合成香料、着色料、シリコン |
アラウ | 合成界面活性剤、蛍光剤、漂白剤、合成香料、着色料、保存料 |
ミヨシ お肌のためのせっけん
②「さらさ」よりやさしい合成洗剤
「さらさ」と同じ合成洗剤には、もっとやさしいものも。
ここでは、以下の条件をクリアしたものを紹介します。
- 蛍光剤・漂白剤・着色料無添加
- ノニオン界面活性剤使用
ノニオン(非イオン)界面活性剤は、界面活性剤の中で一番安全性の高いものです。
エマール
おしゃれ着用性剤ですが、通常のお洗濯に使うのもおすすめです。
◆エマールに使われるノニオン界面活性剤◆
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
ファーファ
ファーファは、やさしい成分の洗濯洗剤が多いです。
◆ファーファに使われるノニオン界面活性剤◆
ファーファフリーアンド:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン
ファーファココロ:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
ファーファファインフレグランス:ポリオキシエチレンアルキルエーテル
ファーファストーリー:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン
ランドリン
蛍光増白剤・漂白剤・着色料のほか、鉱物油・パラベンも不使用です。
◆ランドリンに使われるノニオン界面活性剤◆
ポリオキシアルキレンアルキルアミン
洗剤だけじゃない!洗濯のポイント3つ
肌へのやさしさを重視するなら、他にも大切なことがあります。
ポイントは、3つ。
- たっぷりの水で洗う
- すすぎは2回以上
- 柔軟剤はもっと注意が必要
それぞれ解説します。
①たっぷりの水で洗う
汚れをしっかり落とすために。たっぷりの水で洗うことが大切です。
基本設定より水量を上げましょう。
水量が少ないと、汚れがしっかり浮き上がりません。すすぎも同様。離れた汚れが繊維に戻ります。
汚れが残ると雑菌が繁殖し、肌によくありません。イヤなニオイも発生します。
拳で衣類を軽く押さえたとき、手首まで水に浸かる余裕があることが目安。
ドラム式は、すすぎを注水に設定しましょう。
②すすぎは2回以上
すすぎは2回以上にします。
「すすぎ1回」と書かれたものも、2回以上がおすすめ。
洗剤残りや洗い残しを防ぐためです。
すすぎ残りは肌にも生地にもよくありません。また、イヤなニオイが発生する原因にもなります。
③柔軟剤はもっと注意が必要
洗剤よりも注意すべきは柔軟剤。
やさしさを重視するなら、使わないのが正解です。
すすぎで投入されるため、洗剤よりも衣類に残りやすいからです。
タオルや肌着は柔軟剤を使うことで、吸水性が損なわれます。
そのため、風合いを維持したいもののみ使用するのも一つの方法です。
さらさの洗剤は特徴を知って使おう!
「さらさ」の衣類用洗剤のデメリットは、パッケージで期待値が上がりすぎること。
肌へのやさしさを重視する場合。特徴をよく理解したいところです。
無添加なのは蛍光剤と漂白剤・着色料の3つ。また、植物由来成分は判断材料になりません。
やさしい洗剤は他にもあり、自分に合ったものを選ぶことが大切。
肌へのやさしさを考えるなら、洗剤だけでなく洗濯の仕方にも気をつけたいところです。
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです♪
参考文献
洗濯ブラザーズ(2019).『日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術』.アスコム.