オキシクリーンで槽洗浄をすると、洗濯機が壊れる可能性があります。
この記事では「オキシクリーンを洗濯機に使って大丈夫か」知りたい方へ向け、以下を解説しています。
・オキシクリーンで洗濯機が壊れる原因3つ
・オキシクリーンの槽洗浄をすすめない理由
・塩素系槽洗浄クリーナーを使おう!
これを読めばオキシクリーンで洗濯機が壊れる原因だけでなく、槽洗浄におすすめできない理由までわかります。
ぜひ、最後までお読みになってくださいね♪
オキシクリーンで洗濯機が壊れる原因3つ
オキシクリーンを使うと、洗濯機が壊れる可能性があります。それは、槽洗浄で使用する場合。
壊れる原因は、3つ。
- 大量の泡
- 大量の汚れやゴミ
- 溶け残りのオキシクリーン
①大量の泡
オキシクリーンは、酸素系漂白剤。酸素の泡で汚れを落とします。
ドラム式は、大量の泡が発生するとセンサーが感知。排水と注水が繰り返され、故障の原因になります。
縦型洗濯機も同様に、危険です。
日立のHPに記載があります。
槽洗浄コースで、酸素系(非塩素系)の漂白剤が使用できないのはなぜですか?
酸素系漂白剤は泡立ちが多く、排水異常や泡漏れを起こす可能性があります。故障の原因になるのでご使用はお控えください。
多くの洗濯機メーカーで推奨しておらず、壊れても保証の対象になりません
②大量の汚れやゴミ
汚れを剥がして落とすオキシクリーン。汚れをそのまま排出すると、詰まりの原因になります。
ドラム式洗濯機は、途中で扉を開けることができません。
③溶け残りのオキシクリーン
槽洗浄には、大量のオキシクリーンを使用します。
溶け残りにより、洗濯機の部品が摩耗。壊れる原因になります。また、配管経路が詰まる可能性も。
防ぐには、よく溶かして使う必要があります。
□お湯の量に対するオキシクリーンの使用量□
お湯4L | お湯68L | |
日本製 | 約28g (スプーン1杯) | 約476g (スプーン17杯) |
アメリカ製 | 約34g (ライン2) | 約578g (ライン4×4杯) |
日本製の使用量は、お湯68Lに対し476g。アメリカ製は578gです。
コストコで売られているのは、アメリカ製です。また、通販でもアメリカ製のものがあります。
□日本製とアメリカ製の違い□
日本製 | アメリカ製 | |
香料・界面活性剤(青色の顆粒) | × | ◯ |
日本語表記の有無 | ◯ | × |
アメリカ製には界面活性剤が入っているため、より泡立ちます。
オキシクリーンの槽洗浄をすすめない理由
オキシクリーンでの槽洗浄は、おすすめできません。
その理由は、5つ。
- メーカーが推奨していないから
- 洗濯槽や部品が変色・腐食するから
- コスパが悪いから
- 手間がかかるから
- 効果が弱いから
①メーカーが推奨していないから
先にも触れた通り、多くのメーカーで酸素系漂白剤の使用を推奨していません。
□【メーカー別】使用できる洗濯槽クリーナー□
日立 | 使えるもの:洗濯用塩素系漂白剤・衣類用塩素系漂白剤・防食剤配合塩素系漂白剤 使えないもの:酸素系漂白剤・台所用漂白剤 | |
東芝 | ドラム式 | 衣類専用塩素系漂白剤 汚れがひどいとき:純正洗濯槽クリーナー |
縦型 | 塩素系漂白剤 汚れがひどいとき:純正の洗濯槽クリーナー | |
パナソニック | 純正洗濯槽クリーナー | |
シャープ | カビ・汚れの予防:市販の洗濯槽クリーナー カビ・汚れが気になるとき:純正洗濯槽クリーナー | |
アクア | ドラム式 | 黒カビ・臭いの予防:市販の酸素系洗濯槽クリーナー(ドラム用)※発泡表記のあるものは使用しない 洗剤カス・汚れが発生したら:純正洗濯槽クリーナー |
縦型 | 黒カビ・臭いの予防:塩素系洗濯槽クリーナー 洗剤カス・汚れが発生したら:純正洗濯槽クリーナー |
酸素系洗濯槽クリーナーが使えるのは、シャープとアクアのドラム式のみ。
いずれも発生した汚れにではなく、予防目的での使用にしか推奨していません。
②洗濯槽や部品が変色・腐食するから
長時間のオキシ漬けは、洗濯槽や部品の変色や腐食の可能性があります。
お湯を高水位まで入れた洗濯槽に、オキシクリーンを溶かして5分程度回した後、最大6時間までオキシ漬けする。
※ステンレス槽の長時間にわたるオキシ漬けは、変色する可能性がありますのでご注意ください。
洗濯機の槽洗浄コースは、11時間くらいのものが多いです。
最大6時間では、槽洗浄コースが使えません。
③コスパが悪いから
オキシクリーンでの槽洗浄は、コスパが悪いです。
アメリカ製 | 日本製 | |
価格 | 3,198円(5.26kg) | 1,240円(1.5kg) |
100gあたりの価格 | 約61円 | 約83円 |
68Lで槽洗浄した場合の価格 | 約352円(578g) | 約395円(476g) |
洗濯機の大きさにもよりますが、決して安くありません。
④手間がかかるから
オキシクリーンでの槽洗浄は、とにかく手間がかかります。
- 適温のお湯を用意する手間
- 顆粒を溶かす手間
- 途中でゴミを取り除く手間
40~60℃のお湯を用意しなければなりません。また、大量の顆粒を溶かす必要があります。
つけ置きの途中で、汚れを取り除く手間も。
⑤効果が弱いから
オキシクリーンを含む酸素系漂白剤は、効果が弱めです。
頑固な汚れは取りきれません。
塩素系槽洗浄クリーナーを使おう!
槽洗浄には、塩素系洗濯槽クリーナーを使いましょう。
酸素系に比べ、メリットが多いからです。
- 簡単
- スッキリ綺麗
- コスパ良し
純正洗濯槽クリーナーも塩素系漂白剤。純正品には敵わないものの、市販品も十分に効果があります。
塩素系はカビや雑菌を分解するため、汚れをすくう必要がありません。
クリーナーを入れ、槽洗浄コースでスタートするだけ。放置でき、簡単です。
お店では、2本で400円ほどで購入できることもあります。
汚れがひどい場合は、純正洗濯槽クリーナーを使いましょう。1回分2000円くらいですが、より強力です。
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オキシクリーンは槽洗浄以外で
槽洗浄でのオキシクリーンの使用は、洗濯機が壊れる可能性があります。
泡や剥がれた汚れ・洗剤の溶け残りにより、壊れるリスクがあります。
他にも、長時間のつけ置きにより変色や腐食の可能性があること。手間がかかるうえに効果が弱いため、おすすめできません。
槽洗浄には、塩素系洗濯槽クリーナーが簡単で効果的です。
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです♪