ドラマのタイトルにもなっている「コードブルー」。
どういう意味なのか気になっていませんか?
実は、ドラマのメインとなっているドクターヘリとは関係ありません。
この記事では「コードブルー」という単語について、以下を解説しています。
・コードブルーは隠語|その意味
・ドラマのタイトル「コードブルー」を考察
・なぜにコードブルー?その由来
・他にもあるコード〇〇|7選
これも読めば「コードブルー」の意味だけでなく、他にもあるコード〇〇まで知ることができますよ!
ぜひ、最後までお読みになってくださいね♪
コードブルーは隠語!その意味
「コードブルー」とは、病院で使用される隠語。
患者が急変し、心肺停止などの緊急事態をアナウンスする時に使われます。
原因不明で迅速な処置・検査・診断を要するため、多くの人手が必要です。
医師や看護師に加え検査技師・薬剤師など、早急に指示された場所に集まります。集合対象者は、病院により異なります。
隠語を使う理由は、一般の方に混乱を与えないため。
スタットコールやドクターコール・ドクターハリー・99番など。同じ意味の隠語は無限にあり、病院ごとに決められています。
ドラマのタイトル「コードブルー」を考察
ドラマのタイトルになっている「コードブルー」。
実際は、ドクターヘリとは関係ありません。
「コードブルー」は病院内での緊急事態に発せられるもの。ドクターヘリは病院外で起こったものに対応。
共通点といえば、医療を必要とする緊急事態ということ。
コードブルーは隠語。一般の人に意味を広く浸透させないために、あえて内容とは直結しないものを選んだのかもしれません。
「響きの良さ」もあって使われたのではないかと考察します。
なぜにコードブルー?その由来
コードブルーの由来は、諸説あります。
- 医師が青い服を着てるから
- ブルーには「最優先事項」という意味があるから
- 青は気持ちを落ち着かせ集中力を高める色だから
- 患者さんの顔色が青ざめているから
コードというシステムは、アメリカ(カンザス州)のベサニー医療センターで作られたと言われています。
コードチームを編成し、さまざまな緊急事態に対応するというもの。
ブルーが使われている理由は、患者さんの顔色からきています。
容態が急変し心肺停止などに至った患者は、酸欠状態や出血により顔色が青っぽく変色するからです。
他にもあるコード〇〇|7選
急変した患者さんが発生した時に使われる「コードブルー」。
ブルー以外にもさまざまな色が存在し、緊急時に使い分けられています。国や病院により、意味が違うものも多いようです。
同じ用途で用いることが多いものを、7つ紹介します。
1.コードレッド:火災発生
レッドは、院内での火災発生を知らせるものです。
赤は火を連想させるためです。
2.コードオレンジ:避難指示
レッドは火災発生を知らせるもの。対してオレンジは、「避難してください」という意味です。
洪水やガス漏れ・院内で爆発物が見つかった際にも、避難指示として使われます。
また感染性の高い病気や、高濃度の放射能に汚染された方の搬送時に使うこともあるようです。
3.コードブラウン:自然災害・事故で多数搬入
ブラウンは自然災害・事故による多数の負傷者の搬入が想定される場合に、使われます。
医師は入院患者を見直し、症状の軽い人を退院させます。
病床を確保し、受け入れ体制を整えます。
ブラウンが使われる理由は、自然災害で負傷すると泥汚れが付いていることが多いからです。
4.コードゴールド:脳死ドナー発生
ゴールドは、脳死と判断されたドナーが現れたときに使われます。
移植コーディネーターなどを招集するためです。
5.コードピンク:連れ去り
ピンクは、院内で赤ちゃんや幼児の連れ去りがあったときに使われます。
また、子供がいなくなった時に使うことも。
6.コードホワイト:不審者や危険人物
ホワイトは、暴れたり暴言を発する人や不審者が現れたときに使われます。
職員に知らせるとともに、主に体力のある男性を集め対応するのが目的です。
7.コードグリーン:テロでの多数搬入
グリーンは、テロの発生で多数の負傷者搬送が予測される時に使われます。
病院の規模にもよりますが、どの色も聞く機会は多くありません。
コードブルーのアナウンスは聞き流して
コードブルーとは、容態が急変し心肺停止などの緊急事態が発生したことを知らせる時に使われます。
一般の方に動揺を与えず、大勢の職員を短時間に集めるための隠語。
急変した方の命を救うためにも、アナウンスは聞き流しましょう。
たくさんの命を守るために、さまざまな工夫がされていることが分かったのではないでしょうか?